かまびすしい憲法改定、特に96条のこと

きまりにはいろんなものがあって、国のきまりは「法律」、地方自治体のきまりは「条例」、会社は「社則」、学校なら「校則」などなど、その時や場によって様々な決まりがあります。
国の「法律」は、当然、国会で決まります。それは、正当に選挙された国会議員によって決められなければなりません。現在の国会議員が「正当に選挙され」たものであるかどうかについて、違憲・無効の判決が続いています。

そんな国会で、政権が代わったばかりの内閣が、数を頼みに憲法を変えようとしています。
狙いは9条。日本を、アメリカと一緒に戦争のできる国にするつもりらしい。
ところが、そう簡単に9条を変えられそうにないものだから、いま、安倍政権は憲法96条を変えようと躍起になっています。

紫陽花の花、いつ咲くだろう

96条の前に、第4章 国会の56条【定足数、表決】を見てみましょう。

① 両議院は、各々その総議員の三分の一以上の出席が無ければ、議事を開き議決することができない。
② 両議院の議事は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、出席議員の過半数でこれを決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。

とあります。つまり、出席は三分の一、その過半数で決められるということは、総議員数の六分の一の賛成で可能だということです。結構、ハードルは低いですね。

56条で「特別の定」としているのが、第9章 改正 の96条【改正の手続き、その公布】です。条文は96条のみ。

① この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
② 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

この96条と56条の違いは、大変、大変、大きい。
法律は国会で決められるけれど、憲法だけは国会でのハードルが高いうえに、国民の審判を受けなければならないのです。
それは、憲法が「最高法規」だからです。第十章で強く書かれています。

98条【最高法規、条約及び国際法規の遵守】

① この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
② 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

大体ね、
99条【憲法尊重擁護の義務】
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

があるんだから、いくらアメリカ言いなりの政権だからって、好き放題にやっちゃあいけないのよ。

大変多くの法律ができては改正されていく中で、国の「最高法規」である憲法は、そう簡単に変えられるものであってはならないはず。

為政者の思うがままの憲法となったとき、国民の自由がうばわれてしまう。言論・行動が抑圧されてしまう。

これまでの日本でも、世界のいろいろな所でも、思うことを言えない時代あった。そして、今もある。
私は、日本をそんな国にしたくない。

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  1. 2013/05/08(水) 15:50:53|
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