議会は主役か脇役か-議長会研究フォーラムその2

第7回全国市議会議長会研究フォーラムin松山
                  2012年10月10日(水)ひめぎんホール
パネルディスカッション
「地方議会における政策形成の在り方について」
 コーディネーター 佐々木信夫(中央大学経済学部教授)
 パネリスト    江藤俊昭(山梨学院大学法学部教授)
           金井利之(東京大学公共政策大学院教授)
           坪井ゆずる(朝日新聞仙台総局長・
                  東北復興取材センター長)
           寺井克之(松山市議会議長)

パネリストの4人

佐々木氏)地方議会は明治憲法下では首長の諮問機関に過ぎず、その後形式的な議事機関となり、現在は実質的な立法機関へと変化してきた。脇役であったものが、公共の決定者、権力の監視者、政策立案者、民意の集約者の4つの役割を果たす立法機関となり、首長・議会対等の自治システムで、地方政治の主役の位置に立った。各議員・議会がそれに気付き変わろうとしているかどうかが問題である。議会改革は、旧来の行革から政治改革としての質的改革へシフトする時代であり、政策能力が問われる。

江藤氏)議会の今後のあり方―・住民の不信の払拭・議決責任を自覚する・市民教育(住民意識の醸成、感情的市民の無理解を解く)・議会改革と行政改革は別物。議会改革は地域民主主義の実現。削減ありきではない。議会事務局の充実なくして議会改革はあり得ない。議会から政策サイクルを創り出す。

金井氏)政策形成の中心は首長および自治体行政組織。議会は脇役だが、非常に大きな力を持っている。議会が政策形成の中心になることは困難である。議会の政策能力とは、政策形成アリーナ(舞台)主宰能力のことである。

坪井氏)昨年、議会の現状把握のためのアンケート実施、回収率100%。未回収の議会事務局には議長に直談判するとすぐに返事が届いた。地方自治の4つの危機は・低投票率・3ない議会(修正しない・提案しない・公開しない)・単純速攻のケンカ民主主義・進まぬ分権。

寺井氏)受け身的議会から能動的自発的議会への転換に取り組んでいる。様々な立場・利害を討議により調整し、地域づくりの方向性を住民と共に作り上げる「政治のプロフェッショナルとしての議員」。

湯築(ゆづき)城跡(道後公園)内で

コーディネーターやパネリストの意見がぶつかりあったのが、議会は主役か脇役かという問題。議題が「政策形成」ですから、議会が政策をつくるべきか、つくれるのかどうかすら、それぞれの主張が異なります。
学者やジャーナリストなど、議会に詳しい識者でさえ議会に対する考えが違うのですから、政治に関心のない市民は、議会が何のために存在しているのかは理解していないのではないかと思います。
経済が右肩上がりでなくなってからは、市民が議員に言えば実現することも難しくなりました。首長が目立ちがちな昨今、議会不要論も出てきます。
厚木でも、市長の市政方針に「選択と集中」という言葉が何度も出ています。限られた歳入、さらに職員が削減される中で、市民の要望をどう取り入れ、政策としてどう反映していくか、これまで以上の工夫が必要になっています。
個々の議員がどのような政策を提案しているのか、議会が改革をどのように進めているかなど、市民はしっかり見ていなくてはなりません。

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  1. 2012/11/04(日) 17:20:15|
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