心のスキが狙われる

7月2日(月)、厚木商工会議所大会議室で、厚木市くらし安全課消費生活センター主催で、消費者問題講演会が開催されました。講師は国士舘大学法学部現代ビジネス法学科教授・山口康夫氏。
講師の山口康夫氏

 タイトルは
「消費者トラブルの予防
~悪徳商法はあなたの心のスキを狙っています~」


心のスキ?

 消費者相談の8割は取引に関するもので、その大半が悪徳商法。訪問・電話勧誘・通信・連鎖(マルチ)・業務提供誘因(モニター)販売など、いろいろな悪徳商法があり、誰にでも狙われる心のスキがあるのです。
 ある大学生は、同級生にネットワークビジネスに誘われ入会契約をしました。彼の心のスキは就職活動がうまくいかない不安と楽に大金が手に入るということ。 
 また、ある高齢者は上場前の株を購入。老後の不安(健康、資金、孤立)という心のスキが狙われたのです。

 悪徳商法の一番の予防策は、ルール・相手・自分を知ること。
 消費者契約では、事業者と消費者との間に情報や交渉力で大きな格差があります。
そこで消費者契約法、特定商取引法、割賦販売法などがあります。
契約の取り消しができるのは―

 どこかに連れていかれて契約するまで帰してもらえない(退去妨害)、

 家に来て遅くまで帰らない(不退去)、

 「消防署が推奨している消火器です」との嘘でだます(誤認)

などがあれば、契約は取り消しできます。

 民法では「いったん合意があれば契約を守らなければならない」との原則があります。
でも、悪徳商法にひっかかった場合に消費者の頭を冷やす期間を確保しているのが「クーリング・オフ制度」です。法定の書面を受け取ってから8日間は契約解除できます。

 ○訪問販売で即日、50万円の玄関改修工事をしたが、翌日クーリング・オフをした。この場合は、1日分の工事代金を払わなくてもいいし、原状回復は事業者負担となる。

 ○電話で「抽選に選ばれた」と言うのでその会社に行き、布団を買わされてしまった。これは布団と指定されていないアポイントメントセールスなのでクーリング・オフできる。

 ○書面を受け取って8日目にクーリング・オフの通知を出した。事業者に届いたのは翌日。8日目に発信したことが証明できれば可能。内容証明郵便がいいが、書留ハガキや消印でも。

 ○浄水器、「使用開始したらクーリング・オフできない」と言われた。しかしこれはクーリング・オフ妨害になるので、期間延長できる。

―などなど、実例多数。

 ただし除かれるものもあります。訪問販売の場合だと、消費者が業者を自宅に呼んでの契約、過去1年間に取引したことのある業者、現金取引で3000円未満など。

木の実がぶらさがっている

 いずれにしても、自分だけで抱える解決を遅らせることになります。
早く、気軽に、消費生活センターに相談することです。
個々の消費者がトラブルにあったことを連絡、相談することで、国民生活センターに情報が集まり、さらなる被害を防ぐことにもつながります。
 不安、孤立、無知などが消費者被害のキーワード。
不安のない社会の仕組みをつくることが必要。
「拝金主義」の時代は心を荒廃させます。
「まじめにこつこつ働く人が報われる社会」をもう一度つくること、少なくとも社会がそれをめざすことが必要です。

 また、中長期的な問題として、自分の欲望をコントロールする教育、知らないために被害にあわない消費者教育も必要です。新学習指導要領では「生きる力」をより一層はぐくむことが目的とされています。

 欲望を理性でコントロールできない人が多くなっています。市民として、社会の一員としてどうやって生きるか、一人ひとりが考えていかなくてはなりません。

花が輪になる

ということでした。
最後には、今の社会への批判ともとれる話になりまして、ちと意外に思いました。
消費者としてだけでなく、一市民として、どう生きるかー。
私たち、いろんな場面で騙されていますよね。
消費税も、増税しないと言ってしようとしている。
原発は安全だと言ったのに、安全じゃなかった。

なるほど、騙されるのは悪質商法だけではありません。

生きること全般において、騙されないように気をつけましょう。ね。
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  1. 2012/07/03(火) 17:47:14|
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