TPPに反対すると、犯罪者になる?

2月16日(木)、厚木市文化会館大ホールで、JAあつぎ主催で
TPPでどうなる?
もう一度考えてみよう~日本の農業・経済・暮らし~

TPPを考える学習会が開催されました。

主催者あいさつでは「TPPについて、政府から十分な説明がされていない。正しい知識を身につけ、もう一度TPPの事を考えていただきたい」との言葉がありました。

その後「TPP情勢報告とJAあつぎTPP交渉参加反対運動への取り組みについて」の報告がありました。
JAあつぎからは、厚木市議会へ2度に渡って陳情が出されています。一度目は継続でしたが市議会議員の任期切れで事実上の廃案、2度目にやっと国に意見書を出すことができました。どちらも、私は都市経済常任委員会の審議の中でTPP交渉参加による困難を上げ、賛成をいたしました。
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講演は東京大学大学院の鈴木宣弘氏で、
「TPPの経済・社会・環境・農業等への影響」

資料は24ページ、細かい字でぎっしり。最初に「全部話していたら明日になってしまう。これは家でじっくり読んでください。特に眠れない夜に読んでいただくと効果があると思います」と言いながら、1時間16分で話したのです。大変な勢いで、TPPが日本にとって、どんない酷いものかをまくしたてたという感じでした。

日本の国土面積の9割は反対との感触。なのに交渉参加の結論ありきで、国民の意見を聞くつもりはない。子どもだましにもならない見え見えの稚拙な政策決定プロセスは、民主主義の国家の体をなしていない。
TPPにかかわってきた研究者として、こんな事態になって申し訳ない。
関係者のみなさんが後ろ向きにならないことだ。どんな逆境をもプラスに変える不屈の精神が試される。
いざという時に国民に食料も提供できない、病気になっても治療が受けられない人が続出するような国に日本をするわけにはいかない。

1.震災復興とTPP
原発で国は「大丈夫」と言って取り返しのつかない事故を起こした。
事故後は情報隠蔽。でも、責任を取らない。  

2.TPPの内容
1)「開国」の意味
TPPはFTAの1種だが、例外は全くない。無法のルールの中で殴り合って、アメリカが勝つんだ。

2)日本は「鎖国」なのか
食料自給率40%。国民の体の原料の半分以上が海外依存。こんな体に誰がした。
「開国フォーラム」は何だったのか
具体的なことは全く示されず、中断したまま。

3)様々な安全基準の緩和
「対日年次改革要望書」で米国が日本に要求している事案は山のようにある。安全基準の緩和も含まれる。
BSE(狂牛病)検査、遺伝子組み換え食品、ポストハーベスト(収穫後農薬)、食品添加物など。
TPPで一気に求められることは明らかだ。

4)P4協定に着目
チリ、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイの4カ国協定(P4協定::160ページの英文の法律。物品貿易の関税は全品目撤廃。国際入札の低い基準額など)がベースになる。
政府はなぜ、この協定について何も国民に説明しないのか。

5)韓米FTAに着目
TPPは韓米FTAを強化するものになるが、日本政府は説明しようとしない。

6)例外なき関税撤廃の農林水産業への深刻な影響
すでに日本の食料の9割の品目は低関税。TPPで価格は暴落。田畑の荒廃は地域経済の荒廃に直結する。

7)情報操作か、情報操作以前の問題か
マイナス影響は農業だけではない。これまで守られてきた軽工業分野、サービス分野の金融、医療も。
政府は各省庁に懸案事項の検討支持さえしていない。政府は、日本がTPPに参加すれば何が起きるのか本当に考えていないのかも知れない。
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3.TPPを巡る論点
多くの間違いを指摘
・貿易自由化の流れは避けられないからやむを得ない
・最も優れた自由貿易
・農業が障害でFTAが進まなかった
・農業保護VS国益
・交渉すれば例外も認められる。離脱も可能
・影響評価に関する各種試算
・所得補償すれば大丈夫
・輸入米価格は60kg3000円でなく、9000円になる
・ゼロ関税まで10年あるからそれまでに規模拡大すればいい
・補てんの対象を大規模農家に絞ればいい
・日本のコメ生産は減少しない
・牛丼が安くなるからいい
・日本農業は過保護       などなど

4.対案の提示
1)アジアの経済連携の具体化

2)強い農林水産業のために

3)自分たちの食は自分たちが守る

4)食に安さだけを追求することは命を削り、次世代に負担を強いることになる

おわりに
徹底的な規制緩和で市場原理にゆだねればいいというのは、単純明快だが、極めて原始的で稚拙だ。
ルールなき競争の結果、大多数が食料も医療も十分に受けられないような格差社会が生まれる。
最適は中庸を見つけること。
TPPの議論をあきらめずに、前向きに、蜂の巣をつついたような動きをしていこう。

鈴木宣弘教授、花束を持って退場

鈴木教授の話しぶりに、TPP反対を強固に貫いている様子が伝わってきました。
最後の方で、周りからの忠告のいろいろを。
「手鏡事件で失脚した教授を知っているか。君もそうなるぞ。あんなことをでっちあげるのは簡単だ」
「CIAに狙われているぞ。金髪の女性が近づいてきても本気にしてはいけない。君がモテるはずは無いんだから」など。
冗談にしても、恐ろしい話まで出てきました。

ここではごく一部しか書いていませんので、興味のある方は鈴木教授の著書をご覧ください。
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  1. 2012/02/19(日) 18:19:37|
  2. 活動レポート
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