全適前に、熊本市民病院を視察

厚木市議会の「厚木市立病院の整備・運営に関する調査研究特別委員会」では、年に一度、他市の自治体病院を視察に行っています。今年度は、平成21年から地方公営企業法の全部適用(全適)になっているということで、2月1・2日の二日間の日程で、熊本市立熊本市民病院を見てきました。

熊本市は人口73万人、昨年の春は九州新幹線が全線開通。秋にはゆるキャラグランプリの1位になり、空港に降り立つと、くまモンが!まちを歩くと、くまモンが!ホテルに行っても、くまモンが!
熊本県のゆるキャラ、くまモン!
水前寺成趣公園のそばの食堂で昼食をとり、市電に乗って熊本市立熊本市民病院へ向かいました。

まず、病院事業管理者である院長から「医療をどうもっていくのか、ネットワークをつくって検討中である。市民の医療ニーズに応えられる医療をつくっていきたい。3棟あるが、建物が老朽化しているので、耐震等の整備計画を次年度に立てていく」との話がありました。

委員長のあいさつの後、病院総務課から説明があり、質疑応答となりました。

Q 全適にあたり、業務委託は変わったか。全適前に給食調理業務を委託したとのことだが、その内容は。
A 全適にあたり委託をしたというのは特にない。
調理部門は栄養士を含め、直営で30人だったが、普通食を民間に委託し12名削減した。ラインを二つに分けている。委託するにあたり労基署に相談したが、指示系統に問題は無いとのことであった。

Q 運営形態について独立行政法人・指定管理者に移行する予定は今のところないとのことだが、その辺の議論は。
A 一適から、当時は、まず次のステップにということで全適にした。

Q 電子カルテの状況は。
A 看護記録など。医師のカルテについては、5年前は反対が多くできなかったが、今後予定している。当分は紙と電子との併用になる。

Q 病院事業管理者は、院長が引き続いてか新たに任命したのか。
A 全適前の院長が兼務した。

Q 累計欠損が25億円、全適で減になったか。
A 平成21年3月から改善計画を策定、15億の累積赤字であった。市民病院は2年で黒字になったが、合併した植木町の病院と合わせての25億である。

熊本城わきの坪井川

Q 独自採用は。
A 病院単独で、臨床工学士、作業療法士を採用。以前はできなかった辞退者の穴埋め採用もできて、看護師採用にも有効である。

Q 事務職員の民間経験者の採用は。
A 全適前のまま、辞令交付だけ。今後は考えていきたい。

Q 全適後の経営改善の取り組みは。
A アクションプログラム、92項目の目標を定めて達成率を出す。院内に多くの委員会を作り、進捗状況をみて改善などしている。

Q 職員の託児はどうしているか。
A 200m離れたところにある5階建て宿舎の1階に、院内保育所をつくって2年目。申し出があれば24時間対応。人材確保につながっている。次の取り組みは病後児保育。

Q 人間ドック11床の実績と、他の医療機関との競合はないか。
A 検診センターは無く、病棟で対応。1日3~4人枠で年間300人、うち50人が泊。競合するほどではない。

Q 全適で実感されるメリット、デメリットは。
A 経営についての変化は特に大きく感じることは無い。
  病院事業管理者の決済でやれるので、やりやすくなった面はある。

Q 議会には誰が出席するのか。
A 管理者は、委員会・決算・病院特別委員会は必ず出席、一般質問・本会議最終日は関係議案のある場合のみ出席、臨時会・本会議初日は出席しない。事務局長は委員会と病院特別委員会のみ出席。 


この後、院内の施設、特に新生児集中治療室(NICU)や保育所を見学してきました。

熊本城は銀杏城ともいう

熊本市民病院では、議会事務局、院長の他に6名が出席してくださいました。厚木市立病は間近に迫った全適があるので、今回の視察では全適に関する積極的で具体的な質問が多く、丁寧でわかりやすい説明をうけて、大変勉強になりました。
今回は、メリットの方が多く聞けましたが、厚木市立病院が今後、市民のためにどんな病院になっていくのか、議員団としてもしっかり見て行きますが、皆さんも、お気づきのことがあればお知らせください。
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  1. 2012/02/15(水) 14:59:46|
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