地方議会のあり方―定数・報酬はどうあるべきかー全国議長会研究フォーラム

10月20・21日は、大分市の iichiko総合文化センターでの
第5回全国市議会議長会研究フォーラム in 大分

第2部は、パネルディスカッション。
 「地方議会のあり方―定数・報酬はどうあるべきかー」
パネルディスカッションの様子

 冒頭、廣瀬克哉法政大学教授から「昨年来、議会について議論をかもす発言がされた。議会のあり方がもっと見えるように展開していかなくてはならない。報酬を下げればいいというものではない。議会の節約を求められるのでなく、議会のあり方を打ち出しなおす討議にしたい」との言葉でパネルディスカッションが始まりました。

各パネリストからは、①今、地方議会がおかれている問題について、②議会のあり方、定数と報酬について発言。

谷隆徳日経論説委員 地方議会はこれから嵐が吹いてくる。一般に「議会の活動は活性化してないだろう。定数・報酬減らせ」の空気だ。住民と一緒にあり方を考えていく。
 議会が利益誘導システムになっていたが、財政難で壊れた。議員の役割が変わってきた。市民と議員の距離ができた。市民と自治体との距離が遠く、そのはけ口として公務員バッシング、議員バッシングに。根本は文句は言うが、住民のお任せ民主主義。もっと住民を引き込んで、ひきつけるために住民投票をやったほうがいい。住民に問いかける過程で説明し、引きずり出す仕掛けを。

仲道俊寿大分市議会議長 報酬・定数削減される当事者。被告人席に引きずり出された気がしている。議会がどれだけ住民に信頼されていないか。信頼される努力を実践していかなければ。財政面、節減だけを考えるのではいけない。市民との対話集会で「もっと議会に専念できるように」との声もある。議会活動を見せる努力をし、活動を認めてもらうことだ。議会と住民との対話の中から議会の定数を見つけていければ。

大山礼子駒澤大学法学部教授 定数・報酬ばかりが議会改革になるのはこまったこと。さびしい現状だ。今年、ロンドンから戻ったが、英議会では議員手当の不正使用で荒れ、日本よりひどい現状にびっくり。日本は、削減について冷静な議論になっていない。住民が地方議会を自分たちの代表と思っていない。議会は住民に一番近い、代表的な意見をしっかり吸い上げ、パブコメも議会がやるべき。
 学生も、議会がろくなことをしていないと思っているが、夏休みに議会秘書をして議員の仕事を知るとガラッと変わる。女性を含め、多様な議会にするにはどうしたらいいか考えて行くことだ。

中邨章明治大学政治経済学部教授 英の市議会の手当は日当5千円以下、米も5千円だが、外国との比較は不毛の議論だ。米では市議の仕事はゴミ・道路・税金の3つだけ。「ゴミの回収を日・木から火・金に変更、回収は時計周りを逆回りに」など、なんでこんなくだらないことを議会でやるのかという内容だ。兼職は当たり前、ほとんどが弁護士や保険代理業者。報酬が低いのは当たり前、仕事してないんだから。
 日本は、社会政策のあらゆることをやっている。議員は365日、休み無し。米英と比較できない。議員がもっと広報活動しないと、住民との溝が埋まらない。
 制度改革の話はあるが、それで地方議会が今以上に良くなるという保障は無い。政治と行政をいかに分けるかが問題。現在の二元制は圧倒的に首長が強い。対立型の装置の設計が必要。現在の問題を解決しないと、いくら制度をつくっても変わらない。
 地方議会改革は、今日ここに来ていない人が問題。ここのみなさんが、議会内部で、皆でやろうと働きかけることだ。

 パネルディスカッション終了後、次回の開催地・青森市の議長が挨拶。
 青森市議会議員のみなさん

 他市の議会の話を聞くのは頻繁にあることではないので、いろんな議会の様子をきけるし、いろんな方の話も聞けるので「全国市議会議長会研究フォーラム」はおもしろい。
 自分たちが抱える問題や、改善すべき点を胸に入れて、また翌日に期待するのであった。
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  1. 2010/11/02(火) 19:09:34|
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