9月議会最終日の賛成討論

 10月5日(月)は、厚木市議会9月定例会の最終日。
 採決前に、事前通告した案件について、討論を行います。私の討論は以下の通りです。

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日本共産党厚木市議員団を代表して、       

議案第80号 厚木市立病院の診療費等に関する条例の一部を改正する条例について

議案第90号 平成21年度厚木市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 

請願第2号 所得税法第56条廃止の意見書を国に提出することを求める請願 
   
の3件について、賛成討論を行います。

 まず 議案第80号 厚木市立病院の診療費等に関する条例の一部を改正する条例について です。
 平成14年8月の臨時議会で「厚木市病院事業の設置等に関する条例について」および市立病院開設時に委託業務契約の債務負担行為設定のための「一般会計補正予算」とともに、「厚木市立病院の診療費等に関する条例について」が可決されました。
その際の本会議の様子は、私も傍聴席にいましたので、鮮明に覚えております。
病院の名称、委託の期間など様々な質疑がありました。
当時の答弁では患者さんの市内市外の割合が7対3とのことでした。
 先日の市民福祉常任委員会の中では、出産の場合は6対4と説明がありましたが、実際に、厚木市立病院は出産費用が安いからということで、市外からきていた例があるとも聞いております。
今回の分娩費についての診療費改正が、市外の方からすれば、これまでより高額になることへの戸惑いもあるかと思います。
自治体病院の経営という面では必要な部分でもあるでしょうが、患者数と収益の面で、どう影響するのか検証していくことが必要と考えます。
 この条例改正を、厚木市立病院の産婦人科再開への厚木市の宣言とうけとめ、より早期の再開を期待して、今条例に賛成いたします。

 次に、議案第90号 平成21年度厚木市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) について です。 
 昨年4月に実施された後期高齢者医療制度との関連事項です。
昨年6月の一般質問でも釘丸議員が指摘しましたが、75歳の誕生日にそれまでの医療保険から切り離されて、一か月に二つの医療制度にまたがることにより、高額療養費の適用にならないということがおきました。
制度開始前から指摘されていたにも関わらず、国は何の対応もせず、本来の限度額を超えて高額な医療費を支払わなければならない状況となりました。
今年1月からは、国民健康保険と後期高齢者医療とが限度額を2分の1づつに設定することで解決しましたが、それ以前の分を払い戻すことになりました。
 すでに亡くなった方もいるのであり、身寄りのない場合は、払い戻しが受けられない例もありますが、高額療養費特別支給金の支給は当然のことであり、今補正予算に賛成するものです。

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 最後に、
請願第2号 所得税法第56条廃止の意見書を国に提出することを求める請願 についてです。
 
 所得税法56条では 「居住者と生計を一にする配偶者その他の親族がその居住者の営む不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業に従事したことその他の事由により当該事業から対価の支払いを受ける場合には、その対価に相当する金額は、その居住者の当該事業に係る不動産所得の金額、事業所得の金額又は山林所得の金額の計算上、必要経費に算入しないものとし、
かつ、その親族のその対価に係る各種所得の金額の計算上必要経費に算入されるべき金額は、その居住者の当該事業に係る不動産所得の金額、事業所得の金額または山林所得の金額の計算上、必要経費に算入する。
この場合において、その親族が支払いを受けた対価の額及びその親族のその対価に係る各種所得の金額の計算上必要経費に算入されるべき額は、当該各種所得の金額の計算上無いものとみなす。」となっています。
 これは、事業主の配偶者や家族には、どんなに働いても、その対価が認められないというものです。
 平成3年の東京高裁の判例では、見解として、「社会の経済構造の変化や個人の権利意識の高揚に伴う個人事業の実態の変化、税務当局の徴税体制の充実等を考慮すれば、立法の背景とされた個人事業の実態や税務当局の徴税能力に変化が生じてきている」ことを認めています。
 また最近では、国税庁の税務大学校研究部教育官の斎藤信雄さんの論文があります。
56条は、昭和23年改正法により設けられた規定であり、現在では、家族関係も、納税者意識も大幅に変化しており、56条の規定の合理性について、疑問が投げかけられている。
昭和60年からは白色申告者に対する記帳義務が課せられ、青色申告者と比較して不合理であり、この56条の規定は削除すべき時期に来ていると思われる、と書いています。

 明治時代の家父長制を引きずったまま、労働の対価が支払われないことを前提にしている、この56条は、憲法11条で定められた基本的人権を踏みにじるものです。
 以前、100歳双子で有名になった成田きんさん、蟹江ぎんさんが、参政権を手にしたのは戦後の昭和21年、お二人が53歳の時です。
100歳の時の参議院選挙で、「百年の中で、一番悔しかったことは?」と聞かれて、「50歳半ばで、やっと選挙権が得られたこと」と答えています。
 その人が、一人の人間として、認められることが、どんなに貴重なことであるかがお分かりになるのではないでしょうか。
 事業者の親族であろうと、働いてその対価を受けるのは、当然すぎるほど、当然の権利です。
現行法ができた昭和40年以来、毎年毎年いくつもの改正が行われてきました。
近い将来実現されるであろう、この所得税法56条廃止への賛同を皆さんに訴えて、
私の 議案2件 請願1件 についての 賛成討論を終わります。
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  1. 2009/10/05(月) 12:37:08|
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