山のおまつり

 岩手にある私の父の実家では、7月14日には「山のおまつり」ということで、朝早く、山に行くことになっていました。私も長靴を履いて、毎年、伯父や父、妹たちと山道を歩いたものです。畑の脇を通り、人家もなくなり、道ともいえぬ道を歩いて、着いたところには、小さな祠があるだけです。中には何もないのですが、とにかくそれを拝んで帰ってくるのです。何を祀っているのかも知らず、道端のホタルブクロを眺めたりしながら、速足で、年に一度の朝の山行きを楽しんでいたものです。

岩手・大槌の実家の庭の木

 大人になって、何の神様なのか父に聞くと、答えは予想外のものでした。
 「天皇陛下」なのだそうです。戦争中、小学校に飾っていた昭和天皇の写真を、当時、町の助役であった祖父の所有する、小学校の裏山に避難させたのだそうです。
 知らぬこととはいえ、20年以上も、「天皇陛下」を拝んでいたのかと驚きました。

 知っている事より、知らない事のほうがずーっと多いのだけれど、それにしても、知らないでやっていることも多いのです。「山のおまつり」は、私に「知らないこと」と「知ること」の違いを教えてくれたのです。

大槌川を上る鮭

 現在、わが子に「お母さんはなんでも知りたがりで、迷惑だ。」と言われながらも、「あれは何?」、「これは何?」、「それは何?」をやめられない日々を過ごしています。
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  1. 2009/11/19(木) 10:27:48|
  2. ちょっと一息
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