厚木母親大会で、暉峻淑子さん「日本の人はこんなに愚かだったのか」

1954年の太平洋のビキニ環礁でのアメリカの水爆実験を機に「原子戦争の危機から子どもの生命を守る母親の大会を」として、翌55年6月に「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」をスローガンとして始まった日本母親大会。
同年7月にはスイスで世界母親大会が開かれました。
その後、途切れることなく日本母親大会が開かれ、都道府県や市町村でも母親大会が開かれています。

6月16日(土)は午後1時からアミューあつぎ9階のホール112で第17回厚木母親大会が開かれました。
今年は「子どもたちにどんな社会を残すのか―がけっぷちの2018年」と題した講演、埼玉大学名誉教授の暉峻淑子(てるおかいつこ)さんが講師です。
戦争を経験した1928年生まれの90歳。
用意された椅子に「皆さんの顔が見えないから」と、1時間20分超もピッと背筋を伸ばしたまま立ち通しでした。
冒頭の「日本の人はこんなに愚かだったのか。自公に3分の2を与えてしまったのよ」に度肝を抜かれました。
暉峻淑子さん

今年は日本の将来を決める分岐点
私たちはがけっぷちに立っている。
データを改ざんしたり隠したり。
病気になったことを考えてみて。
血液検査の結果を改ざんした値を届けたら、違う診断を下すことになる。
今はデータの時代。
日本の健康を保つとき、データに嘘があっては国の方向を誤らせる。
「野党は政権を担えない」というが、野党にはチェック機能がある。
野党が50%近くいないとチェック機能が果たせない。
今の状況はかつての大政翼賛会と同じ、独裁国家だ。
太平洋戦争のあと、子どもたちは「先生はどうして戦争に反対しなかったの」と聞かずにいられなかった。
今後、何年か後に「戦後の70年は、好戦的日本国民が、平和を守ることができた唯一の年」と書かれるかもしれない。
なぜ、あの時2018年に3分の2を与えたのか、と。
今年は決戦の年。
人間らしい心を取り戻す。
5月のつつじとユリ

戦前戦後を生きてきた人間としての思い
海外で日本人に聞くと皆、「70年の平和国家が日本の一番の誇り」と言う。
平和憲法があったからだ。
闇は光に勝てない。
嘘は真実に勝てない。
戦争をしなくても、戦争を肯定する社会は反人間性、反知性。
社会の言葉は対話でなく命令になる。
沖縄に米軍基地をつくれとの命令に、当時の大田沖縄県知事はアメリカのペリー国防長官と対話して長官は理解した。
対話によって物事を進めようとする世界の哲学者がいた。
ソ連がキューバにミサイル基地をつくったとき、ケネディ大統領とフルシチョフ首相が対話することで基地の撤去に至った。
対話で、何万人もの命を救ったのだ。
現在のアメリカ大統領と日本の首相には哲学があるのか。
6月の田んぼの2羽

政権による急激な右傾化
戦前は国民を殺す憲法。
お国のために命を投げ出せ、口ごたえするなと、命令と服従。
現憲法は健康で文化的な生活を保障する、人を生かす憲法。
2006年に教育基本法が改悪され、愛国心、伝統の継承が求められる。
道徳を正規科目に。
政・官のトップが道徳を守らない。
社会規範意識が衰退している。
日本の現首相は対話がない、節操がない。
北朝鮮問題でもアメリカ大統領の言いなりで自分の考えさえない。
6月の空と雲

子どもや孫たちへの私たちの責任を考えよう
対話に勝るものはない。
プラトンは対話を重要としていた。
対話は民主主義のシンボル。
人間の言葉は対話である。
人類は対話する本能を持っている。
戦争を防ぐことになる一番は、対話である。
5月の青空

講演の最後、会場からの質問は「大学は文学部だったが大学院で経済を学んだのは何故か」。
暉峻さんは、
「文学は人間の理想を学ぶ。
それは個人としての理想。
社会は経済で動いている。
社会がどういう形で動いているのか。
一人ひとりの人間は経済をコントロールできない。
福祉国家をつくるために経済をコントロールしないといけない。
一方的にまくしたてるのでなく、一人ひとりと対話をすることが大事である。
生きているのは自由だと知ることだ」と、
ロマンスカーの時間が迫っている中、熱く語りました。
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  1. 2018/06/28(木) 17:03:10|
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