わかっちゃいるけどやめられない―交通安全への動機づけ

 年末年始も全国各地で交通事故がありました。
皆さんは大丈夫でしたか。
 昨年12月12日に厚木市交通安全総ぐるみ大会が開かれ、交通事故犠牲者への黙とう、交通安全の貢献した市内の個人・団体への表彰が行われました。
表彰

後半では「交通安全への動機づけ」と題して、千葉大学名誉教授で交通社会学を専門とする鈴木春男氏の講演がありました。
鈴木春男氏

 スピードを出したら危ないのは誰もが知っているが、実は皆がスピードを出している。
わかっている(知識)とやめる(行動)は別である。
人の行為は全て問題解決行動である。
例:お腹がすいた(問題発見)→食事をする(行動)。
問題を発見できなければ、いくら正解(知識)を与えても行動にはつながらない。
実際の問題発見をしていないから行動しない。
 高齢者の横断歩道上での事故が多いのは、青信号で渡っても、赤になる前に渡りきれないから。
体(行動)は年をとるが、心(意識)は年をとらない。
若い時は5秒で渡れたが、年をとると10秒で渡りきれないことが問題。
道路を横断するのに実は10秒かかっているのに、依然として5秒で渡れると思っている高齢者は多い。
「横断歩道が青でもすぐ渡らないで、次の青になってから渡りましょう」となればいいが、実態の問題発見をしていないから、行動しない。
諏訪の街路樹
 
人は相手との人間関係に強く参加すると、相手の立場でものを考えるようになる。
そのためには地域社会のことを考え、他人との関わりの場を多くつくることが必要。
交通安全指導でも、知識や情報を一方的に受けるのでなく、自らが積極的に参加する場をつくることが重要である。
参加、そして、仲間づくり。
 アメリカでは高齢者による子どもたちへの交通安全指導が行われている。
「子どもへのボランティア教育」であるが、「高齢者への交通安全教育」にもなっている。参加した本人が一番利益になるんです―など、参加型交通安全教育の多くの具体例が出されました。
 たいへんおもしろい講演だったので、もっとご紹介したいところですが、興味をもたれた方は著書に『交通をめぐる意識と行動』などもありますので、ご一読を。
立石公園の白樺

 今回の「わかっちゃいるけどやめられない」話は、交通安全だけではなく、他のことにも言えるでしょう。
自分のことを思うと、ごく日常的にあることです。
 また、リーダーは正しい方法を教えれば行動してくれると考え、つい正解を与えてしまうが、自分で問題を見つけることが大事だとの話に納得でした。

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  1. 2016/01/05(火) 06:18:59|
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