地域医療再生フォーラム

11月13日(木)、永田町近くの都市センターホテルで、自治体病院全国大会2014「地域医療生成フォーラム」が開かれました。
全国自治体病院開設者協議会、全国自治体病院協議会等が主催したものです。             

なお、写真は、厚木市立病院の工事の様子です。
紅葉とクレーン
天高く クレーン映ゆる 秋


講演は、厚生労働省の社会保障審議会委員もしている二人が45分ずつ。
その後は厚労省、総務省、文科省からのゲストを迎えて、講師と会場の参加者の討論がありました。
病院工事、遠景
手前左が新南棟、奥が救急棟

奈良県知事・荒井正吾氏による
「奈良の地域医療ビジョンをどう形成するのか」
平成18・19年に妊婦搬送事件が起きたために、医療に真剣に取り組まざるを得なかったことで、安心して出産できる周産期医療の体制整備を進めてきたとのこと。
また、地域医療再生計画を策定し、高度医療拠点病院の設置、円滑な救急業務の推進、医師・看護師の確保、医療連携体制の構築、医療情報の収集などの取り組み。
地域レベルで医療の需要(患者)と供給(医療体制)のマッチングをめざし、様々な取り組みを進めてきた。
ご自身が運輸省にいたことから、医療を一つの産業とみたてて、旅客運送事業のなぞらえて、様々な統計等を基に、地域における医療をめぐる課題を解決しながら、医療者と理念を共有することで地域の医療が良くなる。
病院外壁の作業中
救急棟の外壁作業中

東京大学特任教授・尾形裕也氏の
「医療・介護提供体制の長期ビジョンと病院経営」
2008年の社会保障国民会議の最終報告での「医療・介護費用将来推計」と、2011年の民主党政権下での「医療・介護に係る長期推計」が良く似ていると指摘。
急性期医療の確立と居住系サービスを中心とする在宅サービスの充実の両面を話しました。
75歳以上が国民の4分の1になるとされる2025年を一つのターゲットとして、地域構想ビジョンのガイドラインを策定が課題であることに加えて、策定スケジュール(案)が消費税増税をにらんだものであることも話されました。
また、病院が地域でどういうポジションをとるか、「医師も看護師も来ないような病院に患者が来るか!」とES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)のマグネットホスピタルであることが必要。
クレーンでつられる足場
新南棟での足場はずし。クレーンでつられた足場が宙を移動。

討論では、
「自治体病院は不採算部門をやっている。未収金が大変多いが、そういう人も受けなければならない。アメリカにはコミュニティ・ホスピタルという無料の病院がある。影の部分をどう考えて医療を行うべきか。一般会計からかなりもらい、文句を言われながらやっていかなくてはならない」
「一般の精神科医の話が出てこなかった。医療の質を高めるには精神科医療が入っていくのが大事なのに、今回の話では除外されている。介護施設へ往診すれば済む話もある」
「医師のコミュニケーション能力、どう育てていくか」
「医師の確保が難しい。医大に残る医師が減り、大学が医師の派遣施設になりえない」
「地域医療ビジョンを言うが、人口の少ないところは医療の必要量が減り、医療機能を縮小せざるを得ない。すでに不安なのに、さらに不安になり医師が移っていく。ビジョンの推進が地域の衰退に拍車をかけることになる。地域の切り捨てだ」
など、講演者だけでなく、出席した国に対しての厳しい意見も出されました。
救急棟
救急棟の外壁も塗装が進み、外観が見えてきました。

最後に、会長が「国民皆保険を守っていくには、ちゃんとした医療を提供することだ。質も量も適正にやっていかないとならない」とまとめてフォーラムは終了しました。

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  1. 2014/11/15(土) 19:55:41|
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